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最上部にて…

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正月準備 ⑦

 「写真といえば、モト君が羨ましがってたな。」
 チビッ子達から解放されたシン(主犯)が言うと
 「羨む?」
 同じく調理手伝いから解放されたイツキ(共犯)が先を促すように問う。
 イマバレタラ オミノイカリガ スゴイダローカラネー。
 「友達同士でお泊り良いなー。イツキさん達の所にお泊り良いなー。遊びにすら行った事ないなー、って。」
 トシがワザとらしい口調で答えると
 「あぁ…モト君は、『お得意様』だからねぇ。本部や総本部でのパーティーなら誘えるけどねぇ。」
 公私にわたる付き合いは極力さけなければ、と匂わせるイツキ。
 「『パーティー』?テレビでやってるアレ?お洒落した人たちがナンかヤってるの。」
 ミーハーカズキが食いつく。
 「何かって…ヤってるって。」
 堪えられずイツキが苦笑すると
 「だって…何しているか迄は映らないから。」
 カズキは不満そうに呟き、いじけて見せる。
 「食べて飲んでお喋り。」
 イツキがどう表現しようかと悩んでいると、傍らから簡潔にオミが答える。
 「食べたい♥飲みたい♪」
 食いしん坊の食べ盛りでもあるカズキが、無邪気にはしゃぐ。
 「ダンスなんかもしていたような…?」
 オミが、やっと冷めてきたお汁粉の椀を口に運びながら、記憶を辿る様に呟く。
 「ダ…?」
 カズキが顔を引き攣らせる。
 「同行したパートナーと。踊らなくても良いんだけどね。絶対にあるわけでもないし。」
 イツキが説明すると
 「『パートナー』って…イツキさんとオミさんは、お互いをパートナーとして出席するの?」
 怖いもの知らずのカズキが真顔で尋ねると、話しの成り行きを見守る様に大人しく聞いていた『お兄ちゃん達』が身を強張らせる。
 「『パートナー』は普通『異性』でしょう?オミは同性なんだから該当しません!」
 キッパリと否定するイツキへ、トシが恐る恐る確認を取るように尋ねる。
 「『もし』『仮に』イツキさんとオミさんが『そういった』お付き合いをなさっていて『公に認知されていた場合』、パートナーとして成り立ちます?」
 「その場合ならば、成り立つ。」
 イツキはあくまでも仮定の話として少し考えながら答えるが、オミは仮定であろうと例えられるのが気に入らないと、ワザとらしくキッとトシを睨む。
 睨まれたトシが、『例え話だから』と媚びを売るような表情を見せ誤魔化していると
 「…した場合、イツキさんやオミさんがエスコートするパートナーって?」
 カズキの純粋な疑問。

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正月準備 ⑥

 「そーいえば…写真で思い出したんだけど…。」

 周りの心配を余所に、オミは滞らせることも無く無事餅を搗き終えたどころか、気に入ったのか並び直してまで搗き、大満足の様子を見せる。イツキは特に心配などかけることもなく搗き終わり、一息入れている所をキョウコとミヅキに捕まり、手が足りないからと奥の調理担当へと引き摺られて行く。
 一通り搗き終ったからと皆に促されオミが奥のテントへと向かうと、それまで一緒に搗いていたと思しき人たちが、簡易テーブルでなにやら口にしている姿を目にする。
 奥まった方へと目を向けると、大きな鍋から椀へと何かをよそっている様子が見え、さらに奥へと視線を移すと、何かを切っているらしき女性の姿や、楽しそうに丸めている幼い子供たちの姿が目に入る。
 「?」
 不思議そうに眺めているオミへとトシが声をかける。
 「オミさん、お汁粉とお雑煮どっちがいいですか?」
 
 「写真がどうしたんです?」
 神職が供する神饌は朝一番で搗き終っており氏子総意の献饌分は既に足りているからと、一足早い『下され物』の雑煮をハフハフしながら食べているリョウが問いかけると
 「オミが寝てるところ…誰が撮ったの?」
 超猫舌のオミがお汁粉の冷めるのを待ちつつ、不機嫌そうに尋ねる。
 「そーいや、ありましたね。カズキと頭を寄せ合うようにして寝ちゃってたヤツ。」
 「俺じゃぁ無いッスよ。俺が撮ろうとしたら起きちゃったじゃないですか。」
 ヒロが他人事の様に同意を示すと、カメラを頻繁に持ち歩いているマサトが、疑いの矛先を逸らそうと真っ先に否定する。
 「カズキ寝てたし。」
 悪戯大魔王のカズキも、疑われ易いと自覚があるため急いで否定する。尤も今回彼は写っている側なのだから、わざわざ否定せずともハナから疑惑対象外なんだが…。
 トシやヤスノリ・ヒロ・リョウも否定する。キョウコとミヅキはイツキと共に鍋の支度を手伝っている為近くに居らず、シンは近所のチビッ子にじゃれ付かれたので子守中につき確認取れず。
 「むぅぅっ。誰さ?一体。」
 頬を膨らませ口を尖らせるオミ。
 「イツキさんに聞いた?」
 椀へ必死に息を吹きかけながら、オミ同様猫舌のカズキが尋ねる。
 「オレじゃねぇよって。」
 「したら…誰だろね?」
 カズキは少し冷めたらしいお汁粉を啜り、尋ねるように相槌を打つ。
 「君達のうちの誰かだと思ってるんだけど…?」
 「「えー…だってー、寝てたしぃー。」」
 オミの疑い発言に対し不平を唱える一同。

正月準備 ⑤

 「オミさん。髪、そのままだと…とんでもない事になると思いますよ。」
 キョウコの指摘を受け、リョウが声をかけると
 「…でも…オミ、髪編んだり結ったりってヤだ…。」
 思いっきり不満な表情を見せてオミがごねる。
 「オミさん。あのですね、餅ってヤツぁ…伸びるんですよ、べた付くし。杵で餅を搗きますね、すると場合によっては杵に餅がへばり付く、で、杵を肩近くまで持ち上げたら、餅もくっ付いて伸びる。伸びた先にはオミさんの長い髪。さぁ、どうなると思います?」
 ヤスノリが想像しやすいように、一言々区切って状況の進みを説明し、結果を問いかけると、オミの表情が段々と神妙なものに変わっていく。が、口から出たのは
 「でも…結うのヤダ…。」
 往生際の悪いセリフ。
 「じゃぁ餅まみれに…。」
 トシが飄々と口にすると
 「それもヤダっ!」
 断固拒否。

 「まぁ?オミさんの気持ちも分かりますし?拘りは仕方ないよなとも思うんですけどね?今日の餅つきって一応神饌扱いでしてね。不可抗力は仕方ないとしてもですね、不幸な事故は極力避けませんとね、神様に失礼じゃぁないですか。で、ですね、髪の毛が餅まみれって言うのもですね、不幸な事故に含まれるでしょうし?なにより、餅が無駄になるワケで勿体ないじゃないですか。もち米は氏子で持ち寄ってますし、米を持ち寄れなかった方は僅かとはいえ参加費払ってますしね。氏子から神様への気持ちを無駄にすることにもなっちゃうワケで。避けるべきって思いません?」
 背の高いヒロに、手拭いの喧嘩被りで頭を覆われながら妥協の必要性を説かれるオミ。
 「で、コレで頭部はOKとして…後ろなんですけどね、やっぱり一か所留めた方が『より安全』だろうと思うので…。肩甲骨の…ちょっと下辺りで緩く結っちゃいますね。手拭いで巻く感じで。」
 流石に色々拘るオミでも、神様に喧嘩を売ろうとか氏子衆の気持ちを踏みにじろう等とは考えないので、全力で渋々と妥協してみせる。
 オミが帽子を被るなどで頭を覆うのはまだしも、長い髪を一つに纏める等滅多にない事であろうと心得ているカズキは、早々とマサトからカメラを借り受け、写真に収めるべく位置取りを行う。
 「オーミさーぁん。こっち向いてぇ。」
 オミの注意を引くと、向き直ったオミ(プラス4人組)に向け声をかける。
 「いちたすいちはぁ?」
 「「にぃー。」」

正月準備 ④

 「オミさん。ソレは持てば良いってモノじゃ無いンですよ。」
 「肩まで担ぎ上げないと…。」
 ヒロと同様に、大人しく『非力な…』列に並んでいたヤスノリとリョウが声をかける。尤も、いくら『非力な…』列であるとは言え、中学生男子が並んでいるのは中々に生意気ではある。事実、他の大人達の中には、彼ら4人を皮肉交じりの目で見ている者もいる。
 オミが、リョウやヤスノリの言葉に従い、手にした杵を肩まで担ぎ上げると、悪ふざけをしたイツキに軽くトンっと押される。
 イツキの表情を予め目にしていたいつものメンバーは、危険を察知し咄嗟に頭を庇うような仕草をするが…。
 イツキに押されたオミは、担ぎ上げた姿勢のままフラフラとよろけ、それを目にしたキョウコやミヅキは、周りのチビッ子達をすぐさま後ろへと退かせ、オミから距離を取らせる。
 「のぁーーーっ。こっち来んなー。」
 カズキの遠慮のない声に一旦踏みとどまるが、今度は逆へと…。
 「「あ゛ーーーっ。ダメダメ、こっちもダメーッ。」」
 トシ、リョウの声で別方向へ…。
 「危ないからっ。」
 「やめやめ…こっちもダメだって。」
 ヤスノリとヒロが危険を訴え…。
 「いやいや…マズイですって。」
 「危な…危ないッス。ヤバイっすよ。」
 マサトとシンが逃げる。
 「コッチ来ないでー。」
 「いやいやいや…危ないから…っ。」
 「だーーー…っ。危険危険っ。」
 「危な…危な…っ。」
 「オミさんっ。頑張って踏ん張ってっ!」
 「って…コッチ来ちゃダメだってー…っ。」
 阿鼻叫喚。

 「ご理解いただけましたら、どうかそちらへお並びください。」
 この事態を誘発したそもそもの原因であるイツキが、よろけるオミを確保し事態に収拾を付けた後、気を取り直したシンが改めてオミを『非力な…』列へと誘導し、意地を張ったオミも、結果が結果だっただけに流石に大人しく従い、リョウ達の所へ混ざり込む。

正月準備 ③

 「夏よりマシだと思いますよ?イツキさんやオミさん的には。」
 並んでいる列へと誘導しながらヒロが言うと、二人が揃って首を傾げる。
 「夏は股引が…短パンみたいな半股引ってヤツになるんです。足がモロ出しになりますね。それに法被の下もさらしか腹掛けだったりしますし。法被を着ない人もいますし…。」
 ヒロの話しにイツキも流石に目を瞠る。
 「前から思ってたんだけどさぁ…。」
 右を向いても左を向いても、ましてや前を向いても法被に股引姿ばかりで困り切ったオミが、おずおずと口を開く。
 「君達のご先祖は…もしかして、裸族なんじゃ…?」

 誘導された先では、力持ち男性と普通な男性と非力な男性プラス力持ち女性と非力な女性プラスお子ちゃまと列が分かれている。大抵の男性は『普通な男性』列に並んでいるが、羨望のまなざしを受けているのは『力持ち男性』列にならんでいる男性であり、肩身の狭い思いをしている(であろうと推測される)のは『非力な…』列の男性である。特に、物心ついた年齢のチビッ子たちからの熱い尊崇のまなざしは、ひたすらに『力持ち』男性へとむけられているが、これは致し方の無い事であろう。
 ここでシン達一同はイツキを『普通な男性』列へ、オミを『非力な…』列へと誘導しようとするがオミの強固な反対に会う。
 「なんで?どーしてシン君やマサト君やキーちゃんがそっちで、オミがコッチなの?」
 「だってイツキさんは…取りあえずフツーに力持ちっぽいから。」
 カズキが答えると
 「オミだってフツーに力あります。」
 「タイガー抱っこしている所しか見た事ないしー。」
 後は超能力でやってるトコしか知らない。とカズキが言い返す。
 「持つ用事が無かっただけです。持てば持てるんです。」
 「持てればいいってワケじゃないですよ?」
 ヒロが慌てて割って入る。
 「出来るし。オミだってやれるし。」
 何故か意地を張るオミ。どうやらシンやマサトより非力と判断されたのを面白くないと感じているらしい。
 「良し。じゃぁ…そこまで仰るんですし、持って頂きましょう。」
 とシンが言い、オミを少々列からはみ出させ『普通な男性』用の予備をオミへと手渡す。
 シンが両手で差し出したのでオミも両手で受け取るが、中々の重量が両腕にかかったのを見栄と意地で押しとどめ
 「ほら、ちゃんと持てるじゃん。」
 強がる。

正月準備 ②

 「なんでよー。隠れてるしぃ。粋で鯔背(いなせ)でしょー。」
 上に羽織っている法被の袖を手で引きながら全体を見せようとするカズキと素早く目を逸らすオミ。
 「下にだってちゃんと来てるしっ。ズボン代わりの股引だってキチンと穿いてるのにー。」
 「うん、穿いてるのは分かってる。オミは身体のラインが分かっちゃうのも苦手なんだよ。」
 「身体のラインって…足位ですが?それも膝辺りからですけど?」
 「オミは踝下まで隠してるだろ?」
 カズキの訴えを肯定しつつ、オミにとっての『はしたなさ』を説明するイツキ。
 「ホントはこの上にもう一枚羽織りたい。」
 隠れているイツキの陰からぼそっと呟くオミ。
 「え?コートみたいに?」
 カズキの問いに云々と頷く。
 「はぁ…。動きにくそう。」
 目を真ん丸にして呟くカズキ。
 「下に着てるとは言っても…寒くないの?」
 「寒いよっ!全力で寒いっ!でも参加したら暑くなるから。取りあえず動いて暖を取ってたの。」
 イツキのささやかな疑問を全力で肯定するカズキ。
 カズキの周りにはチビッ子が群れていたはずだが、イツキやオミの姿を見たからか、いつの間にかいなくなっている。それに気づいたオミがポソッと呟く。
 「オミ達居るから怖がって行っちゃった?」
 「んー?どうだろ。もうすぐ始まるから両親の所に戻ったのかもしれないし。お姉ちゃん達の所にもいないから、戻ったんじゃないかな。」
 カズキは否定も肯定もせず、オミが神経質な反応をしていると判断したのかお気楽な返事をする。
 「ま、チビッ子って、あんまり良く知らない人に対しては人見知りをするもんだし?そ・ゆ時はお母さんとかの方に行きたがるし。」
 いつもの事でしょ。と、オミが気にかけないで済むようどこまでも能天気に答える。
 「イツキさーん、オミさーん。参加しますよね?男手が不足気味なんでお願いしますよ。」
 支度を手伝っていたシンやマサトをはじめリョウ達4人や、カズキと同じようにチビッ子の様子を見ていたキョウコやミヅキも、全員が法被に地下足袋雪駄姿で傍へと集まってくる。
 「なんで…揃いも揃って、その恰好…。」
 オミが項垂れながら力無く呟く。
 「へ?お祭りの正装です。神事なワケですし。神様の為にも、威勢よく行きませんとね。」
 全員が『何が悪いのか全然わかんなーい』状態で、ワザと全体を見せるように法被の袖を引く。
 「ぅー…ん…。ズボン代わりに穿いているソレ、もぅちょっとゆったりしたデザインだったら…オミも騒がないんだろうけどねぇ…。」
 イツキが困った表情で伝えると
 「股引はピッタリしたのを穿くのが望ましいんですが…。」
 マサトが逆に困ったような表情を見せる。
 「そうなの?」
 「ピッチリピチピチが良いとされています。」
 勢い込んで尋ねたイツキにシンが冷静に答える。
 「尤も、しゃがめなかったら意味が無いんですけどねー。」
 「うん…まぁ、そこは動作の基本だしね。」
 

正月準備 ①

 年の瀬も押し迫ったある日。大勢の人でにぎわっている神社の境内。湯気が立ち上っている中で立ち働く人や、ゆったりと列を作る人、はしゃいで走り回る子供たち。それらを囲うように四方に張られた細縄、細縄から下がる白い紙。その両方が、囲われた内部を『浄められた区画』であると示している。
 「いる?場所、ここで良いんだよね。」
 オミとイツキは、さして高くない中空から見下ろしつつ目当ての人を探す。
 「あ、居た。中心になって働いているみたいだ。」
 「中心?」
 「湯気が立っている所の近く。何か設置してるだろ?そこにシン君が居る。」
 傍らにテントが設営され、その前で蒸し器が火にかけられたっぷりと湯気を吐いている。その蒸し器から少々離れた場所で、重そうな物体を幾つか、それぞれ4・5人の男性が位置を確かめながら設置している姿が目に入る。
 「あぁ、マサト君も居るねぇ。力仕事に駆り出されたのか。カズキ君やミヅキちゃんは、小さい子がはしゃいて突っ込んで行かない様に気を配る役かな?あ、キョウコちゃんも小さい子に気を配ってるワ。」
 オミを誘導しながらゆっくりと降りていくイツキ。
 「あっ。イツキさぁん、オミさーん。おーい。」
 二人の姿をいち早く見つけたカズキが、大きな声を出しながら手を振ってくる。
 「お招きにあずかりまして。」
 地に降りたイツキがふざけた様子で声をかける。
 「ご無沙汰でーす。」
 カズキは元気に挨拶を返すが、オミは怪訝そうな表情を見せイツキの陰から出てこようとしない。
 「なんでオミさんは隠れるかな?」
 不思議そうに首を傾げながらイツキの後ろに隠れているオミを覗こうとする。
 「その恰好はなに?」
 カズキを視界に入れまいと僅かずつ身をずらすオミ。
 「なにって、お祭りの正式衣装冬バージョンだけど?」
 「なんでまたそうゆう恰好…。」
 オミが力無くつぶやく。
 「えー!?でもでもだって…ちゃんと隠してるよ?手首がちょっと見えちゃうけど。これぐらいご愛敬で済まそうよー。」
 上は手拭いを喧嘩かぶりで、足元は地下足袋・雪駄。
 「…お祭り、だっけ?」
 イツキが首を傾げながら自信無さ気に尋ねると
 「一応神事です。」
 カズキはエッヘンと胸を張って答える。
 「神様に奉納するから、ね。」
 「成程ね。って、俺達が混ざっていいのか?氏子?って言うんだっけ?俺達違うけど?」
 イツキが尤もな疑問を口をすると
 「へーき、へーき。って言うか…若手男性に負担がかかり気味だから、参加して貰えるなら万々歳なの。あ、超能力でって言うのは無しで。無粋だし、やっぱり神様に失礼かなって。」
 あっさりOKされる。
 「なら良いんだけどね。マズイなら言ってね、抜けるから。見学だけでも楽しそうだしね。」
 「それより、服装をなんとかしようよっ。」
 イツキが了承したそばから不平を訴えるオミ。

目が…目がぁぁぁ…っ!

目がイタヒ…
疲れ目です

えぇ、年度末の納品前ですから
(これ書いているときは一月後半)

で、仕事で目を使っている癖に
帰ってからも使っているんだから
痛くなるに決まってます

はい、アホなんです


…肩も凝ってます

むかぁ~し昔の事じゃったぁー… ②

 (あ、今日も一人でいる。)
 銀色の子の存在に気付いてから、翠の髪の少年は足繁く通い様子を眺めている。
 眺められている側の銀色の子は気付いているのかいないのか、全く気にかける様子もなく一人で好き勝手に過ごしている。
 誰かと話している所を見かける事もなく、誰かを探している様子もなく、誰かを待っている様子もなく。
 ただ淡々と、したい事をしやりたい事をやり、自由にと言うより勝手気ままに過ごしているのが見て取れる。

 そんな、と或る日の朝。翠の髪の少年は意を決し、銀色の子に声をかける。
 「おはよー。」
 銀色の子からの応えは無し。顔も向けず返事もなく、あったのは一瞬の一瞥のみ。
 (おぉ、見事な色してるなぁー。銀に赤って映えるねぇ。)
 気にしない。と言うか微妙にピントがずれている。
 「部屋に入っていいかな?」
 幼い子供向けに作られた様子の小振りのプレイルームであれば誰が立ち入ったところで問題は無いのだが、彼が気付いてから以降この子以外使っている所を見たことが無いので、念の為了解を得ようと声をかけるが、不機嫌そうに顔を背けられただけで云もスンも返事が無い。
 「ダメって言われなかったから入るねー。」
 (良いとも言われてないケドねー。)
 足を一歩踏み入れると、気分を害したとばかりに身体ごと横を向かれる。
 「本棚あるからさー、俺が知っている絵本も置いてあるのかなーって。」
 声をかけながらすぐ脇にある本棚へと向かうと、銀色の子の全身から不機嫌オーラが立ち上る。
 「い、良いじゃん。ちょっと見るくらい。」
 流石に少々怖気づく。が、へこたれない。
 「ここにあるのが全部君のなら遠慮するけど…?」
 問いかけに対する返事は無視。一瞥すら無い。
 「じゃぁ…まぁ、遠慮なく。」
 幼い子供向けに作られた部屋なので本棚なども低い位置にある為、翠の少年は軽く腰を屈めて絵本を物色し始める。
 が、ふと気付くと銀色の子の気配が消えている。
 (ありゃ?)
 部屋の中を見るともなく見回し、自分以外誰もいないのを確認する。
 (テレポで行っちゃった?しょうがないなー。別に返事してくれなくても構わないのに…。)
 つらつら考えながら銀の子が最後に座っていたあたりを見ると、姿を消すまで使っていたと思われる絵本が置きっぱなしになっているのに気づく。
 (んー…使いっ放しはダメだろー。って俺がいたからだろうけど。)
 一応片付けておくかと手に取るが、違和感を感じて手にした絵本を開く。
 (あれ?これって…。)

歳の数だけ豆を食べる日(私は食べてないけどなw)の二週間後

まだ二月だってのに暖かい日が続いて
寒がりの自分にとっては過ごし易くて嬉しいんですが…

席がお隣の花粉症の後輩君がタヒにかけていまして
会話をすると呼吸が思うようにできなくなるらしく
強めの薬を服用しているらしいんですがあまり効かないようで
「話すの無理です」(実際は「ハダすのブりでヴ」な感じでした。)って
言ってましたデス。

幸い自分の所の仕事は
一日中PCに入力していればOKな業務なので
大して支障は出ないんですが
自分は幸いなことに花粉症を患っていないので
辛さと大変さが頭でしか分からないものだから
ついうっかり話しかけてしまったりして…
その度に相手を戸惑わせてしまっています
声をかけた後に思い出すんだよね…
思い出してスグ謝って、「画面の端にテキスト画面を表示してくれ」
「(こちらが尋ねた事への)返答は表示したテキストに入れてくれればok」ってやってるんだけども…。
分かっているのにヤらかしてしまって…。
ごめんよぉーっ!

ちなみに後輩君がコチラに聞きたい事があっても
声をかけるのに(自分の中での)タイミングを掴み兼ねているらしく
迂闊に声をかけて、会話がっていうか呼吸が続かなかったらって考えてしまうらしい
テキストに訊きたい事を入れて「読んでくれ」でコチラとしてはokなんだが
ソレだと本人的に何かが落ち着かないらしい…
緊急避難的対応って思うから気にしないでいいのにな
鼻は垂れるわ涙はチョチョ切れているわ
くしゃみも一回出たら止まらんワな状態で苦労しているのは充分わかっているから
気にしないでくれて良いのに


休めないのは年度末最終納品の直前だからデス
あと一か月、彼は無事乗り越えられるだろうか?


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