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後始末 ⑤

 水が豊富に流れている総本部へと、オミやイツキに乾いた国から連れられて来た『例の』3人家族は、健康状態の確認のため通訳と共に病院へと案内される。
 理由も目的も母国語で説明されたとはいえ、使われている単語に馴染みがないためにどうしても不安を隠せずにいる。普段、偉そうにふんぞり返っている父親からして不安を露わにするものだから、母親や息子など言わずもがなな様子である。
「ケンコウシンダン?ってなに?おかあさん。」
息子が不安気に尋ねるが、聞かれた母親も聞き覚えの無い単語なので返事に困る。怯えさせたくはないが、かと言ってなんと答えれば良いやら…困惑が隠しようもなく表情へと現れる。
「体の中に病気や病気の素は隠れていないかな?元気の素は整っているかな?って調べる事です。痛いのも…あるけど、男の子ならガマン出来るんじゃないかな。」
少年の問いを耳にし、答えられずにいる母親を見兼ねた通訳が、血液検査がある事を考慮しつつ説明する。
「イタイのいっぱい?」
「ぅー…ん…。どうかな?取り敢えず、最初に一回はするんだけど…。」
泣きそうになりながら尋ねる少年に、ウソを口にする訳にいかない通訳が過去の経験を思い出しながら答える。
「最初に、って言うことは?」
今度は母親が意を決したような表情で尋ねてくる。
「調べた後に決まります。」
検査結果次第と答えても通じないだろうと察して、言葉を選ぶ通訳。
『検査』も『結果』も『次第』も、彼らは多分、その言葉自体を知らないだろうから。
『調べる』すらも知っているか、分かっているか、多分に怪しい環境に身を置いていただろうと重々察せられるが、他に言い様がない為の、通訳の必死の選択である。

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