身長や年齢を基準にすると大きすぎ、さりとてウエストサイズに合わせるとお尻回りがピッチピチになり丈も短く…。保護されるまでの食事環境が思わしくなかったルーヴは、身長も年齢での平均より小さいが、それ以上に…やたらと細いっ!のが、皆の頭を悩ませている。
「ピッチピチよりは大き目の方が良いんだろうけど…。」
試着しているルーヴを前に、マサトがため息交じりに呟く。
「丈を優先すると…ブッカブカになっちゃうんだよねぇ。」
カズキも一緒になって呟く。
「ぅーん…ちょっと…水着に負けてる感じがするけど…。イツキさんの所にいるんだし、学校に戻ったってこれからはどんどん大きくなるだろうし、丈に合わせよっか。いくら水に入ったら心持ち緩くなるとは言え、ピチピチのは流石にキツそうだし…格好悪く見えるし。」
キョウコが半ば断定的に言うと
「でも…ソレは…巾着みたいだから。もうちょっと…なんか、こう…イイカンジの…っ。」
トシがダメ出しをする。
「ウエスト…締めすぎだよ、ルーヴ。」
リョウが溜息と共に声を掛ける。
届いたコーヒーを飲みながらシンの疑問に応えるイツキ。
「んー…何から言えば…。あのね、跡継ぎがどうのって話しは知ってるよね。」
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